2025年01月10日

子供を信頼すると信用するの違い

群馬県前橋市富士見町の
「夢を叶える学習塾サクセス」
塾長ブログへようこそ。

このブログは未来を生きる中高生と
その親に向けて書いています。



スマホ依存の原因として子どもが自分を信頼していない
(自己信頼の欠如)があるという話を前回しました。
子どもが自己を信頼できないという根底には
家庭での家族との信頼関係が欠如しているという側面もあります。

「いえいえウチでは子どもを信頼してしますよ」
という家庭もあるでしょう。
では「信頼する」ことと「信用する」ことは
どのような違いがあるでしょうか。

信頼と信用の違いは無条件に信じることと
条件付きで信じることの違いがあります。
「信頼する」ことに条件はつきません。
次のテストで80点を取ったらご褒美を上げます。
これは子どもを信じることに関しては条件付きになります。
そもそも結果に対して出来る出来ないで褒美を決めること自体が
子どもを信頼していない証拠です。

日本の金融機関に信用金庫があります。
地元の商店や中小零細企業に資金を貸し出す地元密着の
金融機関ですが
地元の企業がお金を借りに行ってもタダでは貸しません。
信用貸しといいながら担保や預金の保証を取ります。
つまり条件付きでお金を貸すから「信用金庫」なのです。
もしも無条件でお金を貸していたら「信頼金庫」になります。
もっとも無条件にお金を貸していたらすぐに返済不履行で
信頼金庫はすぐに消滅してしまうでしょう。

家庭での子育ての環境下でもこの「信用貸し」が行われます。
つまり条件付きの子育てが横行するのです。
「テストでいい点を取ったら」「大学に合格したら」など
アメとムチを使い分けながら眼の前にニンジンをぶら下げて
親の理想の子どもに育てるような子育てが行われます。

しかしこの「信用貸し」のような子育てが
子供の「自己信頼の欠如」に結びついているとしたら
どう思うでしょうか。
極端な例で親の「信用貸し」の子育てが
子供が「自己信頼出来ない」(自分を信じることが出来ない)
ような子供に育ち
それがスマホ依存の原因の一面を持っているとしたら
家族関係や人間関係は因果応報に関係し合うものだという
仏教的な教えが現在に現れているのです。

「自己信頼ができない」子育てが行われてしまうのには
様々な要因が考えられますが
根底にある要因として親自信が「自己信頼出来ない」ことで
子供の信頼を奪うような接し方しか出来ない負のループに
陥ってる可能性があります。
自分に自己信頼ができないという現象を
もっとわかりやすくいうと「自己愛」の不足といえるのです。
次回は「自己愛」と「自己信頼」の関係について解説します。




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posted by 塾長・堤 at 06:00 | Comment(0) | 人生を変える