「夢を叶える学習塾サクセス」
塾長ブログへようこそ。
このブログは未来を生きる中高生と
その親に向けて書いています。
大学入試英語は、今や長文読解一択の問題形式になっています。
共通テスト英語のリーディング問題も問題１から問題６まで
すべて英文を読んで選択肢の中から英文の内容に合っているものを
選ぶ問題になっています。
特に問題６は２〜３ページにも及ぶ数百文字の英文を読んで
設問に答える形式の問題が、２題（A問題とB問題）も出題されます。
これだけのボリュームのある問題を80分で答えきるには
かなりの速読力が求められる練習を積む必要があります。
長文読解力に必要なスキルは速読力です。
これには１分間にどれだけの量の英文が読めるかですが
大学入試で求められる速読力は、１分間に80文字を
読めるスピードが求められます。
そしてそのスピードで英文を読みながら、６割方の意味を
読み取って行くには「語い力」も必要になります。
「語い力」とは英単語の意味を知っているということではありません。
「語い力」を英単語記憶力と同じだと思う人が大勢いますが
英単語を和訳してその意味を覚えるだけでは
英文中にその英単語が出てきても意味を取ることが出来ません。
それは英文には（日本文も同じですが）文脈があって
文章には、前後関係やその文章の状況や背景がわかって
そこに出てくる英単語の意味が取れるからです。
「文脈」とは英語では「コンテキスト（context」といいます。
文（text）が集まる（con）という語源と意味があります。
文（短文）が集まって文章ができて、その文章の関係性や
文章が出来た根拠を探ることが文脈の果たす役割なのです。
文脈が分かることはその文章全体の要約を捉えるために
必要不可欠な理解力なのです。
そして「語い力」は「文脈」をより正確に捉えるための
自分の知識の教養としての働きがあります。
英単語をただ英単語の意味を覚えるだけの勉強をしても
英語長文中で使えるようにはなりません。
英単語の意味を理解したら、その日本語の意味を使って
自分なりの文章の中でどのような意味でどのような構成で
どのような場面で使うのかを知識（教養）として理解し
実用的に覚えていかなくてはいけません。
それが「語い力」の本当の本質なのです。
例えば「determine（決定する）」という単語を
そのまま丸覚えしても、決して長文中に見つけても使えません。
「決定する・決める」という意味を含んだ英文を２〜３文
一緒に覚えてはじめて知識（教養）として使えるのです。
We haven't determined what to do next.
(私たちは次に何をするのか決めていない）
ここでは現在完了の形になっていることも含めて文を覚えます。
このような文をいくつか覚えておけば、英文中にdetermine
が出てきても自然に決めるという意味と、英文の文脈を考えて
決定・決心などの意味を当てることが出来ます。
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堤俊明
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