「夢を叶える学習塾サクセス」
塾長ブログへようこそ
このブログは
未来を生きる子供を育てる
親に向けて書いています
学力とご褒美の関係で
面白い調査があります。
1、1か月で問題集を1冊仕上げたら
お小遣いをあげる
2、次の期末テストで数学が10点上がったら
お小遣いをあげる
この課題の特徴は
1は結果をもとめられません。
2は結果を求められます。
さてこのご褒美の仕方で成績が上がったのは
どちらでしょうか
一見して2の結果を具体的に求めた方が
やる気も出るし
1はやったとウソを言っても済みそうです。
しかし意に反して
学力が上がったのは
1か月で1冊の問題集を仕上げる方でした。
なぜか結果を求められない
いい加減にやってもおとがめなしの
やり方であっても学力が良くなったのか
これは勉強のインプット
勉強したらご褒美をあげる
とアウトプット
結果が出たらご褒美をあげる
のどちらにご褒美を与えたら
子供の学力が伸びるかという
アメリカの大学の調査結果です。
1がインプットにご褒美をあげるやり方
2がアウトプットにご褒美を上げるやり方
です。
1のインプットにご褒美を与える方法では
子供にとって何をしたらいいかが明確です。
1月で問題集を1冊仕上げればいいのです。
しかしこの課題には結果は反映されません。
だからかなりいい加減にやっても
文句を言われません。
2の場合は結果重視です。
しかし子供には何をしろという
明確な行動が示されません。
結果が求められ
しかしそのための行動が明確でないと
子供はプレッシャーばかり感じ
結果から逃避するようになります。
1は結果を求められません。
しかし学力が上がったのは
いい加減でもご褒美がもらえる
1なのです。
つまりインプットにご褒美を与える方が
アウトプットにご褒美を与えるよりも
結果が変わるという結論です。
これには人間の心理的な内面が関係します。
この研究には追加の課題があって
親の方も子供が勉強をやっているか
やっていないかをいちいち詮索することなく
信じ切ることが親の行動として
つけ加えられます。
親が子供を信じ切ると
人はいい加減な行動をしていると
自分が気まずくなります。
「自分はいい加減にやっている
しかし親は信じている」という心理が
親が見ていないとまったくやらない
という行動に後ろめたさを感じます。
そして少しはやっておこうと
1〜2回の反復をしているうちに
その行動が身に付いてしまうのです。
1回あたりはいい加減に勉強していても
それを2回3回と繰り返すうちに
勉強の中身を覚えてしまいます。
すると実際のテストでも
いい加減にでも反復している内容が
頭に残っていて
それで点数が上がる結果になります。
点数の結果でご褒美をもらう方法では
ごまかしようがありません。
やれば点数が上がり
やらなければ点数は上がりません。
人は結果のストレスを受けると
行動のへのモチベーションが弱くなります。
そして結果が変わることはありません。
これは子供をほめる時にも関係します。
努力をしていることをほめるほめ方と
結果が変わったことをほめるほめ方では
努力をしていることをほめるほうが
受験などの結果に大きく影響があることが
分かっています。
たとえ自分は努力していない
と子供が思っても
親が「一生懸命やっているね」
と努力をほめられると
その期待に応えるように
努力に意識が向きます。
しかし結果に「よくやったね」
とほめると
結果がいいとほめられ
結果が悪いと叱られるので
親の期待に応えたという感覚が薄くなります。
親が子供の学力を高めるほめ方は
結果をほめるのではなく
努力をほめるのです。
それは子供が努力している
努力していないに関わらず
「努力しているね」と信じ切ることが重要です。
あなたは自分の子供を信じ切ることができますか
子供が伸びる伸びないは
親の意識にかかっていることを
ぜひ肝に銘じてください。
この文章は 中室牧子著
「学力の経済学」
を参考にしました。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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堤俊明
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